マルチキャストレートを上げるということは?
Posted by drikin on 2009年2月 9日 21:42
マルチキャストは回線を圧迫することなく効率よく配信することができるので
インターネットで映像配信を行なう場合などに使われるみたいです。ただし上げすぎると無線のとびが低下してしまうので
[From マルチキャストレートを上げるということは?]
ぷかさんのおっしゃるように24mbps辺りが良いと思いますよ。
ふとTimeCapsuleを設定していて、疑問に思ったこと。
AirMacユーティリティで設定できるワイアレスオプションにあるマルチキャストレートって、具体的になにを変えてるんだろうか?
なんとなく値が大きい方が、スピードが出そうな感じもするけど、、、ってことでググってみると、あまり釈然とした答はみつからないけど、なんとなく、値を上げると、ネットワークスピードが早くなるが、電波の届きは悪くなるってことのように見える。
うちは、目の前にベースステーションを眺めながら、電波ゲージ一杯で、常用してる状況なので、電波の伝達範囲は問題なさげ。だとしたら、値は上げたほうが良い???ってことで、とりあえず11nのMAX 24Mbpsに設定してみます。この状態でも電波レベルは特に変わった様子はなし。どうも、この値を上げると、回線速度が改善されたというエントリーも見掛けるし、出荷時のデフォルトは、電波状況を優先して、かなり控え目の値を設定してるのかも?
どなたか詳しい人、ぜひ、解説希望!!!
追記)
小寺さんの↓この記事が、ダントツ理解しやすかったですが
小寺信良:IPマルチキャスト放送で揺れるホームネットワーク (2/3) - ITmedia +D LifeStyleさらに、ひらたさんの補足で理解が深まりました。
multicast rate に設定した通信速度以上がでている端末だけ、base station につなぐことを許可する
遅いクライアントがいると、そのクライアントにひきづられて系全体のクライアントでスループットがあがりません
系全体の接続速度 (= multicast rate) を維持します実際に無線でマルチキャストするわけではないので、そこは要注意multicast rate をあげると、接続条件がわるい端末がはじかれる (サービスエリアが狭くなる)距離だけでなくノイズにも弱くなるので、端末が多いところだとつながらなくなったりします
ということで、うちみたいに、無線に繋がる端末が少なかったり、距離が近い場合は、数字を上げたほうが良さそう。しばらく最大にして様子を見てみます。
追記2)
hkato193さんからもtwitter経由で、解説を頂きました。以下にhkato193さんからのtwitterログをまとめておきます。
アカウント持っていないのでコチラから。マルチキャストはその性質から、TCPのような再送制御が行えません。UDPのように衝突はすぐにデータロストに繋がります。けれど、無線はとても衝突が発生しやすい環境です。誰かがずっと大声(=マルチキャスト)でしゃべっているときに、一人でも口を挟んだらまた最初からです。続きます。無線は他にも電波損失によるロストも起こりやすいです。そのため、無線ではマルチキャストができるだけ確実に届くように低ビットレートで送信されるように設計されました。ここまでが、なぜマルチキャストレートだけ別に設定できるか、というところの説明です。長くてスミマセン。が、まだ続きます。じゃあ、これをできるだけ速くするとどうなるか。確かに通信速度は上がりますが、そのぶんロストの可能性も上がります。NW上にたくさんの端末があればなおさらです。コレが「あまり届かなくなる」という理由です。 Bonjourはマルチキャストそのものなので若干影響は受けます。ただ、無線LANに接続しているPCが少なければ、近くに電子レンジがなければそれほど神経質にならなくても良いので、今の24Mbpsで良いと思います。「なんかNW(インターネットではないです。これはユニキャスト)に繋がりにくいな」「NASが遅い」という症状が出たら、少し速度を抑えると良いかもしれませんね。以上、長々と失礼しました。
大変詳細な解説をありがとうございました。聞くは一時の恥、聞かぬ一生の恥ということで、聞いてみて良かったです。 大変勉強になりました。 :-)