MacBook Pro 17inch SSD化計画
Posted by drikin on 2009年12月 8日 23:49
ジャジャーン。コレはなんでしょう?って、SSDです。
SSDによる高速化には、前々からかなり興味があったのですが、以前、Gotoさんとお話したときに、現状のSSDの信頼性について、書き換え寿命はHDDと比べても桁違いに短いことなどを教えていただき、若干躊躇してました。
とはいえ、考えてみれば、TimeMachineも、そこそこまともに動くようになってきて、それなりの頻度で、バックアップはとってるし、そもそも、昔は、しょっちゅうOSをクリーンインストールしてたりしたので、あまりローカルに環境を作りこまないor作り直しても苦にならない訓練ができてるので、ローカルは、あくまでも、"いつ、ふっとん飛んでもいいぜ"という覚悟の上で、利用するなら、やっぱり、SSDの高速化と発熱の低さは魅力的に思えてました。
また、MacBook Proの特に左下のパームレストの発熱が耐え難くなってきたこともあり、まさにその場所にあるHDDをSSD化することで、発熱の低下が期待できることが、最後の後押しとなり、ついにSSD化に踏み切りました。
で、ついに購入に至ったのが、IntelのX25-M 160GBのモデルです。
購入にいたっては、@hokayanさん経由@honmaxさんには、多大なアドバイスを頂き、また、@honmaxさんのブログには、SSD性能に関しての素晴らしいエントリーがあるので、とても参考にさせていただきました。
X25-Mを選んだ理由も、@honmaxさんのアドバイスの影響が大きく、ピークの書き込み性能は、ずば抜けて高いわけじゃないのですが、4Kのランダム書き込みが、際立って(他のメーカーと比べて約6倍)早いというのが、実際の、アプリケーション利用時の体感的な高速化に大きく効いてくるということで、intelを選択しました。
↑SSDは、フラッシュメモリなので、HDDと違って、可動部がなく、振動、衝撃等による耐久性は、HDDの比にならないことは容易に理解できますが、実際開けてみると、その軽さにビックリ。なんか、まるで、HDDのモックアップケースのようです。
今回のSSD化ターゲットとなるのが、このユニボディーMacBook Pro 17inch。直前にメモリを8GBに増強したばかりで、ひたすら高性能化を突き進んでる状態です。
交換はいたって簡単で、通常のドライバで、背面のネジを外すだけで、このように御開帳。
さらに、HDDマウント部分を固定してる二つのネジを外すだけで、HDDが取り出せます。
ただ、このHDDの固定用の爪となってるネジだけは、星型のトルクスドライバなので、ココのためだけに、トルクスドライバは必須です。また、極小タイプなので、事前に5,6本持っていた、トルクスドライバは、全部大きすぎて使えず、後日、@andrewyonemotoさんにドライバを借りて、ネジを外さなければならず、数日、SSDは、この爪なしで内蔵して過ごしてました。(まぁ、SSD振動に強いしい、大丈夫だろうという適当さで乗り切りました)
また、SSD化は、どうしても、容量が気になる方が多いと思いますが、実際、今回も、元々の内蔵HDDが300GB→SSD 160GBと、約半分近い容量に縮小されるので、思い切って、内蔵Super Driveを取り替えて、2.5インチドライブをマウントできるMCEのOptiBayを購入し、こっちに内蔵のHDDを移植することにしました。
こんな感じで、内蔵HDDを再利用すると、容量はSSD 160GB + HDD 300GBが使えるので、ムービーや、音楽など、容量の多いデータをHDD側に追い出せば、全く問題なく使えるという算段です。
OptiBayのマウンターは、値段がちょっと高いし、上海問屋とか見てると、2000円くらいで、同様の物が買えるので、これまた、少し躊躇したのですが、MBPとの互換性を保証してるのと、実際、↑のMBP写真の右下部分にあるBTの回路を、ちゃんと純正ドライブ同様、OptiBay本体に固定できたり、まさにMBPに最適化して作られてる感じで、高いだけのことはあるかなという感じでした。
また、嬉しい誤算というか、ちゃんと調べてなかったんですが、OptiBayには、外したSuperDriveを外付けUSBドライブにするためのケースも付属してきます。これで、イザという時にDVDドライブが使えなくなることもなく、さらに安心という感じになります。
こんな感じで、内蔵ドライブが、USB x 2から、接続+電源を取得して稼働するので、かなり使い勝手も良いです。やはり、少し高くてもOptiBayにして良かったなという印象です。
最後に、肝心のパフォーマンスですが、もう、なんかSSDじゃないMacなんて使う気になれません(キッパリ)。
噂通り、ほとんどのアプリは、1バウンド未満で起動するので、例えばMail.appやSafariのアプリの起動と、起動した状態で、ウインドウを新規に作成するスピードが、体感的には、ほぼ同じくらいです。これは、想像以上に素晴らしいことで、これだけ、アプリの起動終了が早いと、気軽に不要なアプリは、気軽に落とせるし、頻繁にアプリを再起動することで、不必要にメモリー使用量が膨らむことも防げ、結果的に、さらにマシンを快適に使えます。
iPhoneを3G→3GSに買い換た時、パフォーマンス向上により、アプリの切り替えコストが下がり、マルチタスクができないデメリットよりも、シングルアプリによるメモリなどのリソースの安定度による、パフォーマンスの維持など、メリットが増えた事に似た現象でした。
また、もうひとつの課題であった(個人的にはパフォーマンスより重要だった)、発熱に関しては、残念ながら、想像以上に軽減された感じはしませんでした。HDD直上の左下パームレストの発熱だっただけに、HDDの熱が支配的だと思ってたのですが、実際にはGPUによる発熱が支配的なようです。もちろん軽減はされていて、smcFanControlを併用して、すこしファンのスピードを上げておけば、かなり満足出来るレベルの発熱に抑えることができました。
ということで、もう本当にSSD無しの生活はありえない状態で、久々に、いつまでもMacを使っていたい感覚が、蘇ってきてる感じです。こんな長文ブログを書いてしまうあたり、SSD効果と言えると思いますw
これからますます、値段的にも、容量的にも、こなれていって、買い時は難しいですが、欲しい時が買どき。一日でも早くSSD効果を体験できることは、十分価値があると思うので、絶賛オススメしたいです。
あ、くれぐれもバックアップは忘れずに!