iPhone 3GS vs Nexus One
これから、nexus oneについてのソフトウェア周りの感想を書き始めて行こうかなぁと思っていますが、その前に、どうしても避けては通れない、iPhoneとの比較について、少し、自分なりの意見をまとめておこうと思います。
長文必至ですが、僕のレビューを少なからず参考にと考えてる方には、ぜひ僕なりの考えを少しでも理解して頂けるよう書き綴ってみました。
そもそも、個人的には、iPhoneとnexus one(Android)は、似て非なるコンセプトというか、言うなれば、MacとLinuxのような、関係に捕らえています。iPhoneは、PCのテクノロジーをベースにしつつ、その技術を、コンシューマ製品として、昇華させることに重きを置いて作られている製品であるのに対し、Androidは純粋にPCの技術を携帯化して、電話(だけではないですが)に詰め込むことを目的にした製品だと思っています。
より分かりやすく考えると、iPhoneはマス向け、nexus one(Android)はギーク向け製品という気がして、比較するのが非常に難しいです。自分が、なにを重視して、機能を求めるかによって、評価は、変わってきます。
なので、よく「iPhoneとAndroidどっちがよい？」と聞かれると、本当に回答に悩みますし、どちらにも長所短所があって、絶対的な回答がないというのが正直なところです。
とはいえ、iPhoneとAndroidの比較は、避けて通れない話題であることも事実です。また、技術的な観点から見れば、いくらか、評価がしやすいのですが、その前提の上でも、従来のAndroid携帯は、iPhone 3GSと比較するのが難しかったと思っています。
今回、僕がnexus oneに飛びついた理由は、ついに、iPhone 3GSと比較できるAndroidデバイスが登場したという事に尽きます。というのは、従来のAndroidデバイスは、ハードウェアの性能がiPhone 3G相当だったので、iPhone 3GSと比較するには、そもそも難しかったからです。iPhone 3Gと3GSを比較して、どっちが良いかを比較しても、結果が明白なように、従来のAndroid携帯とiPhone 3GSを比較しても、前提条件のハードウェアスペックが違いすぎて、お話にならなかったからです。
そういう意味では、ドコモ初のAndroid携帯HT-03Aなどは、iPhoneと比較されると、相当厳しい評価を下されるのだろうと思ってたのですが、意外に、そこまで、叩かれることなく、評価されてるあたりは、むしろ、驚きだったりしますが、、、
特にAndroidの場合、特徴である、マルチタスク機能などは、従来のデバイスでは、そのコンセプトを実現するだけの、リソースが足りていなかったので、メリットよりも先に、動作の遅さや、不安定さなどデメリットが強調される形でした。
今回、iPhone(Apple)が素晴らしい事の一つは、その時、実現できる、現実的なデバイスに合わせて、GUIや、機能を最適化(制限)していることで、これは、最初に書いた、よりマスを狙う製品としては、必須な事ではあるのですが、技術指向かつ、オープンプラットフォームが前提となる、Androidにおいては、ある程度、理想的なデバイスを想定して、ソフトウェアのスペックを考えざる得ないので、nexus oneは、まさに、ようやく、Androidが目指すソフトウェア環境を実現できる、最初のハードウェアなのではと思っています。
(だからこそ、このタイミングで、Googleが、自社ブランドで、リリースしてきたのだと思っています。)
ということで、3GSと比べても、若干スペックは上回っていますが、ようやく、対等にiPhoneとの違いを比較できるAndroidデバイスが登場したということで、技術的な観点、ユーザビリティの観点、それぞれらか、僕なりの感想を書いて行けたらなぁと思っています。
twitterなどで、感想をつぶやいていても、どうしても、断片的な情報しか伝えられず、ましてや、iPhoneと比べて、どうこうなどは、伝えきれないので、ある程度、まとまった情報やレビューなどは、こちらにまとめられるといいなぁと思っていますので、よろしくお願いします。
