iPhone版ATOK ATOK Padを買って思った事
Posted by drikin on 2010年9月21日 14:07
昨日あたりTwitterのタイムラインで話題になっていたATOK Padを早速試してみました。
ATOKといえば言わずも知れた日本語入力プログラムですがiPhoneではサードパーティーによる入力プログラムの拡張が認められていないので単独のアプリケーションとして開発するしかなくATOK Padというメモ帳アプリのような形でリリースする事になったんだと思います。
なのでATOKによる日本語入力を行うためにはATOK Padアプリを起動する必要があり、その他のアプリケーションには、基本的にはコピペするという形で文章を移動する必要があります。(TwitterやEvernoteなど連携に対応したアプリだとATOK Padから直接文章を流し込めたりはします)
この(ATOKの人のせいじゃないけど)ムリクリな仕様なのでとりあえずスルーと思ったんですが、興味本位と数少ない(というか実質ジャストシステムくらい)日本語入力開発への支援の気持ちも込めて購入してみたのですが、なかなかどうして良くできてました。
ATOK Padという名前がまさに絶妙で、日本語入力プログラムとは考えず、メモ帳アプリと考えるとこのアプリは非常に有用です。
実際この文章もATOK Padで下書きしてEvernote経由でiPadで受け取りiPadからブログを更新しています。
もともとiPhone程度の解像度だとソフトウェアキーボードを表示してしまうと文字入力する以外にあまり他のことをする余地がないで、単独アプリの仕様でも文章作成に集中できるのはむしろ気持ちいいです。
UIやデザインもiPhoneとして非常によくできてるし、MacのATOKユーザーとしては懸念だった、文字入力のパフォーマンスも至って良好。iPhone純正の日本語入力より軽いくらいです。変換効率については言うまでもなく快適そのもの。
Mac版のATOKより賢い気がするのは携帯入力と予想変換の相性の良さからもたらされてるんでしょうか?
この程度の文章を入力するのは全然苦にならない。それどころか気持ちよく文字が入力されていくので楽しくて無駄に長文になってしまいそうです。
と言うことで少なくともiPhoneのメモ帳アプリとしてブログの下書きなどで大活躍しそうなATOK Padですが、やっぱりどこまで行っても単独アプリという越えられない壁はあって、ペースト後に再編集したいと思った時に面倒だったり、標準の日本語入力と二つを使い分けなかったりするのは非常にストレスになると思うので、みんなでATOK Pad買ってサードパーティーによる入力アプリの必要性をAppleに認識させてAPIを解放させましょう!
実際しばらくAndroid(Nexus One)を使っていてiPhone 4に戻ってみると文字入力(英語)に関しては、明らかにAndroidの方が進化してます。Swypeをはじめ、様々なソフトウェアキーボードアプリがマーケットに登場してBetterKeyboardなどは常に人気有料ランキングに入ってるしデバイス毎の差別化要因にもなってます。
ちなみに、僕は日本語もqwerty入力派なのでフリック入力はちょっと試した程度ですが、こっちも標準フリックに比べていろいろ機能が改善・拡張してるみたいです。Bluetoothキーボード対応してないのはちょっと残念。iPad対応までにはぜひサポートして欲しいです。
(フリックなどの情報は詳しくはこちらの記事が参考になります)
てか、iPhoneでこんなに快適なパフォーマンス出せるならMac版ももうちょっとがんばって欲しいけど、これって基本的にiPhone専用でマルチプラットフォームとか考えずに1から作り直した結果なんだろうなぁ。サードパーティーにそこまでさせる気にさせる辺りもiPhoneプラットフォームの強さですね。
開発者のiPhoneに対する思い入れの強さも感じられる出来です。
ということでジャストシステムの心意気や将来性に期待してかなり好意的になってますが、携帯デバイスでの長文入力の可能性を広げてくれそうなATOK Pad、買って良かった。iPad版も楽しみすぎます。
iTunesでATOK Padをチェックする
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