Drift Diary XV

新旧MacBook Air 11インチ灼熱対決! 発熱ベンチマーク結果公開

Posted by drikin on 2012年6月19日 22:35

新旧\MacBook Air\を並べて、いくつかの条件で温度を測ってみましたが、まずは一番負荷の低い状況から

バッテリー稼働のアイドル時の発熱

idle (battery)

↑の結果がFinder以外のアプリを全部終了バッテリー駆動で、省電力設定はすべてオフ液晶輝度最大にして10分程度放置した結果です。

左が一世代前SandayBridge(Core i7 1.8GHz)のMacBook Air 11inchでの計測結果。

右が新型IvyBridge(Core i7 2GHz)のMacBook Air 11inchでの計測結果です。

クロック周波数が10%ほど違う分を考慮すれば、新型の方が発熱は少ないと言えるかも知れませんが、最終的な数値はほぼ同じような結果に。

新型の方がNorthbridgeの電圧が極端に低い辺りちょっと興味深いです。

AC稼働のアイドル時の発熱

idle (AC)

次に最初と同様に基本的に負荷がかかってない状態でACアダプタを接続して10分ほど放置したときの結果。

MacBookは、昔からACが弱くて、AC充電時に電源周りが熱くなる傾向があると言われてるので、差が出るかなと思ったのですが、こちらもほとんど誤差程度の違いしか観測できませんでした。

YouTubeで1080pの動画を全画面再生

youtube (AC)

いよいよ真価を発揮する高負荷時のテストと言うことで、先日\メキシコ\に行ったときに\GoPro\で撮影した1080pの車載カメラの映像をフルスクリーンで10分程度連続再生した結果がこちら↑

ここでもCPUの温度は似たような結果となり、表だけ見てるとあまり差が無いように見えますが、実際に動いてる様子を見ると、旧型はファンがかなり唸っていて、CPUの負荷も高い状態をキープしてました。

逆に新型の方は、静かに再生を続け、CPU負荷も半分以下で余裕がある感じでした。

実際にファンの回転速度は1000rpm近く差が出ていて、新型のパフォーマンスの余裕を見せつける結果になってると思います。

Enclosureあたりの温度が5°近く違っているのが気になるところだと思いますが、パームレスト自体の温度はどちらも同じ程度でした。

WebGLによる3Dグラフィクスによる高負荷連続稼働

webgl (AC) new

↑が新型MacBook Airでの結果

↓が旧型MacBook Airでの結果

webgl (AC) old

最後がWebGLのデモでよく使われる\WebGL Aquarium\を\Google Chrome\上でフルスクリーンで再生して見たときの結果です。

新型\MacBook Air\に搭載されているIvyBridgeと呼ばれる新しいCPUは従来のSandyBridge Core i7に比べてGPU性能が大幅に向上していると言われてますが、実際に一番負荷の高い1000匹魚を泳がした状態で平均フレームレートが新型33fps、旧型28fpsと5fps程度差が付きました。

フレームレート以上に特質すべきは安定度で、旧型MacBook Airの場合、このコンテンツを再生して、魚の数を増やして負荷を高めるとかなりの高確率でマシンがフリーズしました。

どうも温度が200°近くまで行くと熱暴走してる感じに見えました。10分程度連続稼働して比較したかったのですが、旧型では10分を待たずに4回もマシンがフリーズしたので、諦めて適当なところで計測しました。

その間も新型MacBook Airは安定して稼働し続けていたというところが素晴らしいです。(メモリーが8GBと倍増してる効果もあるかも)

流石にお互い負荷が高いので、ファンはどちらも6500rpmあたりでMAX回り続けてる感じですが、ここまで負荷をかけても新型の方が明らかにCPU負荷が低いです。

また、全体的な傾向として、高負荷になるほど、マシンパワーに余裕があるためかCPU温度は新型の方が若干低くなりますが、特筆すべきは、左パームレストや、メモリ、ドライブ周りの温度には新旧MacBook Airで大きな差が出ていて、SSDドライブ温度は10°近く差が付いています。

と言う事で、こうやって定量的に計測してみると、発熱に関しては、新旧MacBook Airであまり大きな差は計測できませんでした。orz

実際、各測定時に両MacBook Airを触ってみても体感的にも同じような発熱で、新型になっても灼熱になる事に変わりは無さそうです。

ただ、新型は明らかにCPUに余裕が有り、同じ仕事をさせたときに、旧型にくらべて早く、軽く処理できる事から、実際の利用時には、結果的な発熱低下が起きてるような気はします。(が、過大な期待は禁物です)

実際ここ数日使ってみて、やっぱり発熱はそれなりに熱くなるなぁという感覚はありますが(それでも気持ち軽減した気もする)、それ以上にバッテリーの持ちは良くなった気がします。

やはりIvyBridgeに変わったことで、省電力側の効果の方が高かったという事でしょうか?

ともあれ、旧機種と比べた体感的な速度向上は十分に感じられ、見た目の変化の無さとは裏腹に、使っているときの体感上のアップグレード感は充分感じられるので、より快適なMacBook Air生活を送りたいと考えている人にはオススメかな。

個人的には現状の満足度はかなり高いです。

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