新旧MacBook Air 11インチ灼熱対決! 発熱ベンチマーク結果公開
さて、いつになったら\メキシコ旅行\日記が復活できるんだ状態ですが、\MacBook Air\購入直後でテンションが上がってるので、勢いに乗って、個人的に一番気になっていた発熱問題について少し検証してみました。
体感的にはCPUも省電力化されてるし、新型の方が発熱が抑えられてるかな?という気はしてたのですが、実際に\iStat Menu 3\の温度計機能を使って各部の温度を測ってみると驚きの結果に!
新旧\MacBook Air\を並べて、いくつかの条件で温度を測ってみましたが、まずは一番負荷の低い状況から
バッテリー稼働のアイドル時の発熱
↑の結果がFinder以外のアプリを全部終了。バッテリー駆動で、省電力設定はすべてオフ、液晶輝度最大にして10分程度放置した結果です。
左が一世代前SandayBridge(Core i7 1.8GHz)のMacBook Air 11inchでの計測結果。
右が新型IvyBridge(Core i7 2GHz)のMacBook Air 11inchでの計測結果です。
クロック周波数が10%ほど違う分を考慮すれば、新型の方が発熱は少ないと言えるかも知れませんが、最終的な数値はほぼ同じような結果に。
新型の方がNorthbridgeの電圧が極端に低い辺りちょっと興味深いです。
AC稼働のアイドル時の発熱
次に最初と同様に基本的に負荷がかかってない状態でACアダプタを接続して10分ほど放置したときの結果。
MacBookは、昔からACが弱くて、AC充電時に電源周りが熱くなる傾向があると言われてるので、差が出るかなと思ったのですが、こちらもほとんど誤差程度の違いしか観測できませんでした。
YouTubeで1080pの動画を全画面再生
いよいよ真価を発揮する高負荷時のテストと言うことで、先日\メキシコ\に行ったときに\GoPro\で撮影した1080pの車載カメラの映像をフルスクリーンで10分程度連続再生した結果がこちら↑
ここでもCPUの温度は似たような結果となり、表だけ見てるとあまり差が無いように見えますが、実際に動いてる様子を見ると、旧型はファンがかなり唸っていて、CPUの負荷も高い状態をキープしてました。
逆に新型の方は、静かに再生を続け、CPU負荷も半分以下で余裕がある感じでした。
実際にファンの回転速度は1000rpm近く差が出ていて、新型のパフォーマンスの余裕を見せつける結果になってると思います。
Enclosureあたりの温度が5°近く違っているのが気になるところだと思いますが、パームレスト自体の温度はどちらも同じ程度でした。
WebGLによる3Dグラフィクスによる高負荷連続稼働
↑が新型MacBook Airでの結果
↓が旧型MacBook Airでの結果
最後がWebGLのデモでよく使われる\WebGL Aquarium\を\Google Chrome\上でフルスクリーンで再生して見たときの結果です。
新型\MacBook Air\に搭載されているIvyBridgeと呼ばれる新しいCPUは従来のSandyBridge Core i7に比べてGPU性能が大幅に向上していると言われてますが、実際に一番負荷の高い1000匹魚を泳がした状態で平均フレームレートが新型33fps、旧型28fpsと5fps程度差が付きました。
フレームレート以上に特質すべきは安定度で、旧型MacBook Airの場合、このコンテンツを再生して、魚の数を増やして負荷を高めるとかなりの高確率でマシンがフリーズしました。
どうも温度が200°近くまで行くと熱暴走してる感じに見えました。10分程度連続稼働して比較したかったのですが、旧型では10分を待たずに4回もマシンがフリーズしたので、諦めて適当なところで計測しました。
その間も新型MacBook Airは安定して稼働し続けていたというところが素晴らしいです。(メモリーが8GBと倍増してる効果もあるかも)
流石にお互い負荷が高いので、ファンはどちらも6500rpmあたりでMAX回り続けてる感じですが、ここまで負荷をかけても新型の方が明らかにCPU負荷が低いです。
また、全体的な傾向として、高負荷になるほど、マシンパワーに余裕があるためかCPU温度は新型の方が若干低くなりますが、特筆すべきは、左パームレストや、メモリ、ドライブ周りの温度には新旧MacBook Airで大きな差が出ていて、SSDドライブ温度は10°近く差が付いています。
と言う事で、こうやって定量的に計測してみると、発熱に関しては、新旧MacBook Airであまり大きな差は計測できませんでした。orz
実際、各測定時に両MacBook Airを触ってみても体感的にも同じような発熱で、新型になっても灼熱になる事に変わりは無さそうです。
ただ、新型は明らかにCPUに余裕が有り、同じ仕事をさせたときに、旧型にくらべて早く、軽く処理できる事から、実際の利用時には、結果的な発熱低下が起きてるような気はします。(が、過大な期待は禁物です)
実際ここ数日使ってみて、やっぱり発熱はそれなりに熱くなるなぁという感覚はありますが(それでも気持ち軽減した気もする)、それ以上にバッテリーの持ちは良くなった気がします。
やはりIvyBridgeに変わったことで、省電力側の効果の方が高かったという事でしょうか?
ともあれ、旧機種と比べた体感的な速度向上は十分に感じられ、見た目の変化の無さとは裏腹に、使っているときの体感上のアップグレード感は充分感じられるので、より快適なMacBook Air生活を送りたいと考えている人にはオススメかな。
個人的には現状の満足度はかなり高いです。