iPhoneを携帯ゲーム機に変えるゲームパッドMOGAを買ってみたけど
うーん、これはいろいろ残念。
MOGAはiPhoneに装着するタイプのゲームコントローラパッドです。iOS 7からAppleが公式にサードパーティ製ゲームパッドをサポートした事により、いくつか公認ゲームパッドが発売され始めたのですが、MOGAもその先駆けの１つ。
アメリカでは一年で一番物が売れ黒字となる日＝ブラックフライデーだったので、一応お約束でBest Buyを除いてみるかなと行ってみたら衝動買いしていまいました。
現状、公認ゲームパッドとしてはもう一つロジクール製のG550もあって、こっちのほうがスッキリしてておしゃれな感じだし、安心のロジクールクオリティーが期待できることもあり、欲しかったのですが、Best Buyに在庫がなかったので、しばらく悩んだのですが結局MOGAを購入。
ロジクール製とMOGAを比較すると、ロジクール製のほうが明らかに製品クオリティーは高そうに見えるものの、MOGAにはアナログスティックが左右に計２つ。更に本体上部にL2,R2のアナログトリガーまで備えてるので、ゲームパッドとしてはこちらのほうが機能は上回っています。お値段はどちらも約$99で同等。
どちらの製品もバッテリーを内蔵していてロジクールG550で1500mAh、MOGAで1800mAhの容量があるので、最近はあまり携帯バッテリーを持ち運ぶ必要の無くなったiPhone 5sですが、予備バッテリー代わりにもなってゲームコントローラにもなるなら一石二鳥かなと自分を納得させて購入しましたｗ
ということでまずは開封写真です。
パッケージはこんな感じ。iPhoneだと5以降、5世代目のiPod touchに対応。てか、コネクタがLightningなので、Lightning以前のiPhone/iPod touchは物理的に対応できないです。
内容物は至ってシンプル。充電は汎用のマイクロUSBで可能。本体は伸縮式になっていて、使わない時は縮めて収納できるのはロジテック製より嬉しい感じ。
本体を見てみると１x デジタルパッド＋２x アナログスティックのオーソドックスなゲームコントローラレイアウトです。まんまXboxコントローラって感じ。iPhone専用ボタン的には左上からオンオフボタン（iPhone本体右上の電源ボタンが隠されちゃうので、コントローラ側からiPhoneをオフにするために必要）、その下に一時停止ボタン。右上にはバッテリー残量を確認するボタンと残量を表示する４段階LEDが配置されてます。コントローラ内蔵バッテリーからは常に充電されるわけではなく、左下にある充電スイッチを有効にすると給電が開始されます。
裏面センターにはオレンジの伸縮をロックするボタンと右グリップ下部にヘッドフォンジャック。上部にはL1/L2/R1/R2と４つのボタンが有り、更にL2/R2はアナログ式なので、レースゲームやFPSにも最適。
本体はこんな感じで伸長してiPhoneを挿入します。装着後はロックできるので、グラつくこともなくかなり安定した装着感が得られます。もうまんま携帯ゲーム機ですよね。
と装着するまではかなりいい感じで期待が高まったのですが、最大の問題は対応ゲームが少ないこと。
結局Appleが公式にゲームコントローラをサポートしたと言っても、そのコントローラを使えるかどうかはゲーム側が対応するかどうかにかかってきます。対応ゲームはMOGAのホームページからも一覧できますが、発売直後と考えると頑張っている気もしますが、まだまだ数は少ないですね。
一応Trial Xtreme 3、Silverfish、THE KING OF FIGHTERS-i 2012.、LEGO® The Lord of the Rings™、Galaxy on Fire 2™ HDあたりをダウンロードして試してみましたが、一番相性が良かったのはモトクロスゲームのTrial Xtreme 3かな。逆に一番悪かったのがLEGO® The Lord of the Rings™。これは多分バグだと思うんですが、十字キーがまともに操作できなくてゲームにならない。まさか移動が困難なゲームなのかと、コントローラ外してタッチパッド上の仮想スティックで操作してみたら超滑らかに操作できるという。。。他のゲームを使ってる限りLEGOほど操作性は悪くないので、明らかになにかソフト側の対応に問題がある様子でした。
ってことで、結論から言うと、対応ゲームが充実してきたら絶賛オススメデバイスだけど、ゲームが対応しなければただのかさばるモバイルバッテリーです（汗）
まさに鶏が先か卵が先かというチキンエッグ状態。ほんと対応ゲームが揃ってきたら携帯ゲーム機というジャンルを脅かすくらいデバイスとしては良く出来てるんですが、どこまでもオプションデバイスなので、デバイスが普及しないと対応ゲームが増えない。対応ゲームが少ないとデバイスが普及しないというジレンマにどこまで耐えられるか。Appleが純正ゲームパッドだしたとしても苦労しそうなところにサードパーティでどこまで普及させられるか。逆に一発、ゲームパッド必須なキラーゲームタイトルが発売されたらゲーム好きな人はこぞって買うと思うので、やはり成功の鍵はコンテンツですね。
現状はというと、まだオススメ出来る状態ではない感じ。てか僕自身、ブラックフライデーノリで思わず買っちゃったけど、一旦返品して対応ゲームの状況を見守ろうかなと考えてる状態です。
個人的にはFFとかドラクエとか懐かしのRPGリメイク系のゲームが対応してくれたら十分だっただけに残念。ちなみにロジクールG550の公式サイトでも対応ゲームリストがあって、こちらではAsphalt 8というかなり良く出来たレースゲームがあるので、もしやMOGAでも遊べるのかなとこのゲームも試してみたところ、ゲームパッドとしては認識されるもののアクセルは効くけどハンドル操作ができないという状況で、いくらゲーム側がiOSのゲームコントローラSDKに対応しても汎用性はなく、更にゲームコントローラ個別の対応まで必要となると結構な負担だよなぁ。
まぁ、ボタン数とか種類とかを規定せずに自由に設定できるだけに仕方ないとは思うんですが、せめて最低限サポートするべき必須ボタンとかだけでも定義しておけばもうちょっと汎用性が高まったんじゃないかと思うとこれまた残念。
ちなみに、給電中はパッド右下部がほのかに温かくなりました。まぁ、気になるほどではないですが、一応コメントまで。
