Surface 3のもっさり感を検証する:MacBook Pro 15/MacBook 12/Surface Pro 3/Surface 3 SSDベンチ比較
先日PC USERで公開された僕のSurface 3レビュー記事のフォローアップって感じです。
ちなみに公開された記事はこちら。Surface 3辺りのパフォーマンスに興味ある人はまず元記事を読んでからこの記事を読んでもらった方が良いかもです。
USモデル先行レビュー:「Surface 3」を2週間使って分かったこと――Surface Pro 3/新MacBookとの違いは? (1/5) - ITmedia PC USER
元記事では、ベンチマークよりは体感的なパフォーマンスというか、感覚的な実用度を語りたいなと思ったのであまり数値的な検証はしなかったのですが、その後backspace.fmでも「Surface 3のもっさり感」について語ったときに、これってCPUのパフォーマンスから来るものではなくて、ストレージのパフォーマンスに依存してるんじゃないかなぁと思ったので、ストレージパフォーマンスをベンチマークしてみたら、予想通りの結果になったというお話しです。
てか、そもそもSurface 3はSSDを搭載していなくてストレージはeMMCです。eMMCはembedded Multi Media Cardの略で、その名の通り組み込み用のメモリーカードなので、イメージとしてはSDカードとかに近いストレージデバイス。SSDよりは遅いけどHDDよりは速いし、SSDより消費電力が少ないので、タブレットとかより省電力を求めるデバイスではeMMCが好まれる傾向があります。
今回比較したのは僕がいまメインで使用しているPC4種類。
- MacBook Pro 15inch with Retina Display (late 2013)
- 新しいMacBook 12inch
- Surface Pro 3
- Surface 3
結果を同じ順番で並べてみると
MacBook Pro 15inch with Retina Display (late 2013)
新しいMacBook 12inch
Surface Pro 3
Surface 3
という感じです。MacBook系は超高速ストレージをアピールしてますが、Appleの主張を裏付ける結果に。
てか、新しいMacBookはSSDが2倍速ってうたってたけどあれってAir比較で2倍って事なのかな?Retina15インチとの比較ではReadは辛うじて上回ったものの誤差の範囲。Writeに関しては明らかにRetina15インチの方が速い。
まぁ、Proの面目躍如って感じですかね。
でもって、肝心のSurface 3はというと予想通りの最下位。しかもかなり遅いっす。新しいMacBookと比較してもReadで1/4以下、Writeに至っては1/10以下と言うことで、このもっさり感はやっぱりストレージから来てそう。
逆に言うと新しいMacBookがRetina15inchと比較しても普段使いでは遅さを感じないというか、同程度にきびきびしてるのはやっぱりこのストレージ性能から来るのかも知れない。
って事で、今時のPC体感性能はCPUじゃなくてストレージ性能をチェックして判断する方が正しいんじゃないかなぁと思う今日この頃です。
ちなみにbackspace.fm #099ではPodcastの編集をSurface 3で行ってみましたが、結構快適に編集することが出来ました。フィルターかけると数分処理待ちが発生しますが、これはMacBookPro15インチとかでもリアルタイムではなくて30秒とか待つような処理なので、30秒が3分になっても、その間MacBookとかでブラウジングしてればあまり問題が無いですw
逆に編集操作自体は他のマシンと同等に操作できてパフォーマンス的な問題は無かったです。
ただ、Auditionに関して言えば、編集の中間状態を全部保存する関係上作業中にストレージを大量に消費するので、128GBのストレージでは1話ごとにバックアップしておかないと作業スペースが足りなくなりそう。今回もギリギリでやりくりした感じです。