日本語入力を快適に!ローマ字シフト入力でホームポジションをキープする
はじめに
今回のネタはローマ字入力による日本語入力をちょっとしたカスタマイズで劇的に快適にするという話です。一ヶ月以上温めていたネタなのですが、自分的にかなり確信が得られてきたのと、日本語入力に関していろいろ動きが出始めたので、勢いに便乗してブログしてみようと思います。
背景
backspace.fm #94で @shiology 先生から親指シフトの素晴らしさを聞いて以来、親指シフトへの移行を真剣に考え続けたのですが、US配列キーボードを利用していると言うこともあり、どうしても導入に踏み切れずにいました。
そんなモヤモヤした日々の中で、親指シフトのメリットを自分なりにいろいろ考えたときに、親指シフトが良さそうだなと思った理由の一つがホームポジションのキープ率の高さ。
親指シフトならほとんどの入力を、ホームポジションから手を動かさずに打てるキーボード3列分のキー範囲で入力できるとのこと。
でもそれ言うならアルファベットなんて26文字しかなくて、すべてのキーはホームポジションからの3列にすべて配置されてるので、「ローマ字入力だってホームポジション動かすことなく打てるはず」なのに
「なんでローマ字入力ではホームポジションをキープしてる感覚が得られないんだろう?」
ということを考え続けていて、遂に気づいてしまったんです!
「ー」キーがホームポジションキープを崩していることに!
ローマ字シフト入力とは
US配列、日本語配列に関わらず、「ー」キーは最上段の0キーの右に配置されています。このキーを入力するには手をホームポジションから一つ上の段に移動しつつ、打ちにくい右手小指でタイプする必要があります。
これってかなり打ちづらくないですか?
現代の外来語を多用する日本語においては、この「ー」(長音)キーの入力を多用するんですよね。「コンピューター」って入力するだけで2回も「ー」を打つ必要がありますよね。
この「ー」がホームポジションを崩し、ローマ字入力のリズムを崩しまくるって事に気づいたのです。
この「ー」をなんとかホームポジションを崩さない位置に再配置したいなと考えたときにひらめいたのがホームポジション小指位置にあって、日本語に関してはほとんど入力する機会のない「;」キーです。
日本語入力するときにセミコロンって利用することありますか?
考えてみれば日本語においてセミコロンってほとんど必要ないなぁと。
で、この「;」を「ー」キーに入れ替えてみたら劇的にローマ字入力における日本語入力が快適になったんです!
まさにホームポジションをキープして入力をし続けられる感覚が得られました。
自分的にはこれはもう「日本語入力における21世紀最大の発見!」じゃないかと思えるレベル(←結構真剣)
カスタマイズ方法
ということで、具体的なカスタマイズ方法を説明しておきます。
もし日本語入力プログラムにATOKを利用されているなら、Mac/Win問わず設定はとても簡単です。
ATOKの設定からキー・ローマ字カスタマイズを呼び出し、ローマ字カスタマイズメニューで「;」に「ー」を割り当てるだけです。
他の入力プログラムではローマ字カスタマイズ自体が出来なかったり、カスタマイズが出来ても「;」キーがカスタマイズできなかったりと、現状、僕が知る限りだとATOK以外のプログラムでは設定できない感じです。(対応して欲しい!)
さらにカスタマイズ
あまり最初からカスタマイズしすぎるのは良くないので、最初は「ー」キーだけで十分効果が得られると思うのですが、僕の場合もうひとつ追加で「’」キーに「?」を割り当ててます。
「?」は一応ホームポジションを崩さずに打てる位置に配置されてるのですが、これもちょっと打つには窮屈な位置に配置されていて、その割に利用頻度が高いので、「’」に移動しちゃいました。
僕の場合、現状この2つのキーカスタマイズで劇的にローマ字入力が快適になったと感じています。
なんていうか「ホームポジションがキープできるってこんなに重要だったんだ!」って実感してる感じです。
個人的にはもう一ヶ月以上この入力方法を試していて完全に慣れてしまって、昨日もEl Capitanの新しい日本語入力を試したときに、リアルタイム変換の凄さを実感しつつも、オリジナルの「ー」キーポジションの不便さを痛感してたので、かなりイケてると思うのですが、皆さんどう思われますでしょうか?ぜひ感想などもフィードバック頂けると嬉しいです。
命名について
このローマ字シフトという名前は親指シフトに習って付けたのは言うまでもない感じですが、全然シフトしてないじゃんというツッコミがあると思いますので、あらかじめ言い訳しておきますと、名前的には親指シフトに習ってますが、意味的には王シフトから来てますw