nexus one ~ multi task ~
だいぶ、前置きが長くなりましたが、そろそろ肝心のnexus oneのソフトウェア周りの感想について、書き始めようと思います。
まずは、何といっても、現状、Androidの最大の特徴でもあるマルチタスクについて
とりあえず、今、もっとも恩恵を受けてるのが、写真撮影→Flickr uploadの連携。これぞマルチタスク(Android)の醍醐味という感じです。
あまり語られてませんが、実は、マルチタスク以上に、Androidの最大の特徴と言っても過言ではないのが、Intentという仕組みです。これについては、別途エントリしたいと思ってますが、この仕組みにより、簡単にアプリケーション間連携や、既存のアプリケーションへの機能追加を実現することが出来ます。
この仕組みを最大限に活かしたアプリケーションの一つにFlickr by Pixelpipeというアプリケーションがあります。このアプリケーションをインストールすると、あたかも、AndroidシステムにFlickr upload機能を付加することが出来ます。
アプリをインストールして、適切な設定をすると、標準カメラで、写真を撮影しただけで、裏で、自動的に撮影した写真をFlickrにアップロードすることが出来ます。設定によっては、ほんとに、完全に自動化して、アップロード可能です。真のEye-Fi機能という感じでしょうか。
もちろん、アプリケーションのリストから、選択的にアップロードすることも出来ますし
標準のフォトギャラリーのShareメニューから、Flickr uploadを呼び出すことも出来ます。
iPhoneでこれを実現しようと思ったら、バックグランドで、同時に動作できるメールアプリを利用するしか出来ず、一枚ずつひたすら、Flickrにメール経由で写真をアップロードするしかなかったのですが、こういう、ある意味、当たり前のことが、当たり前のように出来てしまうあたり、実用度の高さを物語っています。
昨日も語ったように、これ自身は、nexus oneの特権ではなく、Android携帯では当たり前に実現できる機能なのですが、こういうリッチな使い方が、サクサク動くようになったということに大きな意味があります。
iPhoneの場合
マルチタスク、シングルタスク論については、iPhoneの場合、現状の携帯端末のスペックに合わせて、マルチタスクをあえて封印し、シングルタスクに割り切ることで、パフォーマンスの問題を克服するだけでなく、本来デメリットになりうる制限を、使いやすさや、分かりやすさの向上に繋げ、うまくユーザーが、工夫することで、あまり気にならなくさせている事自体、iPhoneの凄さ(Appleの賢さ)の象徴であると思います。
また、iPhoneの場合、もともとOSXで十分すぎるほど実績のあるマルチタスクを制限することで、シングルタスクを実現しているので、本質的には、マルチタスクすることが可能です。実際、一部のApple謹製アプリについては、バックグランドで同時に稼働しています。巷の噂では、iPhone OS 4.0では、遂にiPhoneもマルチタスクを解禁するという噂もあり、ここは、いつまでもAndroidだけの特権に留まらない可能性はあります。
ともあれ、現状、この自動Flickrアップロード機能は、僕にとって楽しくてしょうがありません。とりあえず、全公開上等で、撮った写真を片っ端から、アップロードしてFlickrに更新しています。;-)