Drift Diary XV

Weak point of PSP Go

Posted by drikin on 2009年11月 1日 11:35

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例によって、いろいろなことに手を出してて、PSP Goネタのフォローが遅れがちになってますが、遂に日本でもPSP Goが発売されたということで、一ヶ月先行して遊んできて気付いた僕なりの感想を、今回は、主に問題点を中心にまとめてみようと思います。(別に発売日に合わせたわけじゃありませんよw)

まず大前提として、PSP Goは、従来のPSPの正常進化型であるということです。もちろんUMDデバイスを廃止して、ダウンロード販売にフォーカスしたという大きな方向転換はあるにせよ、あくまでもPSPとして、従来の問題点を克服/進化しているという点で、個人的には、とても気に入っていて、一ヶ月飽きずに使い続けています。(むしろ暫く使ってなかったPSPを使うようになってます)

正常進化の内容は、少なからず今迄、ブログで書いてきたので、下の関連記事にある過去の感想を読んでいただくとして、しばらく使ってきて、せっかく大幅にデバイスを作り替えるチャンスだったのに、なんで、ここを改善してくれなかったんだという、問題点をいくつか発見しました。以下に、その問題点をリストアップしてみます。

■ USB充電の奇妙な仕様

何といっても、一番摩訶不思議な仕様は、USBによる充電をするためには、本体を操作して、PSPをUSB接続モードにしないと充電できないという仕様。 旧PSPでは、本体設計上、何らかの問題があり、このような仕様にせざる得なかったのかもしれないと100歩譲って考えてみても、今回は、改善できたんじゃないのかと思うと、残念でならないです。この仕様により、さらにいくつかの問題を引き起こします。

  1. 完全放電したら、USB経由で充電して復帰することが不可能
  2. テレビ出力時に充電が出来ない。

1.は、実際に、この問題に直面して、PSP Goを壊したのではないかと焦っている友人を見ました。ちょっとPCとかに慣れてる位の人だと、USBに接続するだけで充電されてると普通に思い込むと思うので、より混乱を引き起こしがちな問題です。

2. は、正確に言うと、テレビ出力ケーブルと、USBケーブルが、同じ、専用端子を利用していて、どちらか一方を使っていると、他方のケーブルが使えないことにも起因しています。テレビ出力時こそ、AC稼働させたいと思うと思うので、何でこんなことになったのか、ちょっと理解に苦しみます。旧PSPと違い、本体単体では、ACアダプタからの充電もできません。さらには、クレードルを利用してさえも、この問題は、旧PSP ACアダプタを併用しないと解決することが出来ません。そもそも特殊なUSBケーブルを使わずに、普通にmini USBケーブル端子を追加して、USB接続に関しては、汎用のUSBケーブルを流用できるようにしておきさえすれば、これらの問題は一気に解決できたのではないかと思うと、更に納得いかない所ではあります。

■ クレードル設置時にヘッドフォンが接続できない

これも、かなり理解に苦しむ仕様です。僕がクレードルを買った理由は、オフィスでPSP Goをパソコンのディスプレイの横に据置。PSP Goの液晶上に、ジャケット写真などを表示しながら、音楽プレイヤーで曲を楽しむという使い方をしたかったからです。前回ブログを更新したときには、まだ、その使い方を試してなかったので、気付かなかったのですが、なんと、PSP Goのヘッドフォン端子は、本体底面にあり、クレードルに乗せると、端子がふさがれてしまうため、ヘッドフォンを接続することが出来ないということです。これに気付いたときのショックはUSB充電問題以上でした。ソニー的には、Bluetoothのアダプタつかって、音楽を楽しめばいいと考えたのかもしれませんが、そもそもアダプタの発売は、年末だし、追加出費も必要だし、わざわざ、据置状態で聞くのに、バッテリーを心配しながら、BT経由でヘッドフォンを利用しないといけないという精神的な負担は、大きいです。結局、今は、クレードル使わずに、音楽プレイヤーとして利用してますが、前述の充電仕様の問題もあり、音楽再生時にUSB経由で電源が供給できないというのも、いただけません。

■ 充電時はBluetoothオフ

これも、充電にまつわる話なんですが、PSP Go独自の新機能の一つに、PS3のコントローラを利用できるという機能があります。クレードル設置時などに、PSP Goを閉じた状態で、据え置きしておいても、PS3コントローラ経由で、操作が出来るので、便利なのですが、充電するために、USB接続モードにすると、強制的にBluetoothをオフにさせられます。ので、結局充電を完了して、PS3コントローラでPSP Goを操作しようとすると、充電モードを解除するために、いったんPSP Goを開いて操作する必要があります。クレードル上では、本体を閉じた状態で据置にしてスマートに使いたいと思ってたのに、この仕様の為だけに、いちいちPSP Goを触らないといけないは、精神的にもウザイです。

■ 結論

PSP Go自体は、PSPの正常進化で、値段が高くなってますが、16GBのメモリスティックを同時に購入することを考えれば、決して割高でもなく、かなり満足度が高い出来だっただけに、いくつかの小さな、だけど、致命的な仕様の問題を解決できなかったのは、かなり残念です。

とは言え、従来のPSPを愛用してる人にとっては、十分アップグレードする価値はある出来ではあるので、前向きに検討してみてくださいw

個人的には、小さくなって、ゲームとXMBの機能が同時に使えるようになっただけで、格段にPSPの活躍の幅が広がって、(上記の点以外)とても満足しています。

あと、やっぱり、iPhoneに比べても、音とか、格段にいいし、バッテリーも持つし、出来ることが限られてる分、メディアプレイヤーとしては、使いやすいので、最近は、音楽聞くときはPSP Goメインにしてます。

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